Z-Light 進化の歴史
1954年に工場等での手元作業の照度不足を解消すべく局所照明の開発を構想し「山田式Z型作業スタンド」を発売しました。
その後、1970年ごろからオフィス用デスクスタンドの開発に着手。究極のスタンドを育てたいという願いから、これ以上のモノは存在しないという意味で、アルファベット最後の文字である「Z」を起源とする「Z-Light」と改めました。
- 1954
-
東宝の「ゴジラ」封切
- 工場の手元作業用ライトとして「山田式Z型作業スタンド 1 」を発売(ABC-3000/3001/3002/3003)
- 1958
- 学習スタンドとして発売開始『30分以上勉強する方のスタンド』としてテレビCM放映
- 1959
- 照明技術研修のため技術者を米国に派遣
- 1964
-
「東京オリンピック」
- 生産規模拡大のため工場設立。全国小売店に販売を開始し『Z-Light』ブランドの柱を創りはじめる
- 1967
- 社章制定(通称 ヤマダマーク)、現在においても『たまねぎマーク』と称されている
- 1970
-
「大阪万博」
- デンマークHBH社とダウントランス付小型スタンド(Zランペン 2 )をヨーロッパ向大量輸出契約締結
- 1973
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石油危機
- ピエール・カルダンと照明器具のデザイン提携、新製品発表
- 1976
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ベトナム戦争終結
- iF賞受賞(Z-102/Z-111)、ロングセラー商品(Z-100)
- 1984
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第二次石油危機
- iF賞受賞(マノン ZM-002 3 )
- 1989
-
平成元年
消費税3%
- 通産省グッドデザイン賞受賞(Z-618)
- 1990
- 通産省グッドデザイン賞受賞(コモディーノ ZM-007 4 )
- 1994
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阪神・淡路大震災
「長野オリンピック」
- iF賞受賞(Z-999 5 )
- 2005
- ヒット商品Z-108発売開始
- 2009
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リーマンショック
- グッドデザイン賞受賞(ノーリス Z-6000)
- 2010
- LED色可変機能付きZライト発売開始(Z-56/57/63/64/70/71)
- 2011
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東日本大震災
- ヒット商品『Z-10』を発売開始
- 2012
- 有機ELを光源とした『Z-6500 6 』を発売開始
- 2014
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令和元年
- 新Zライトロゴを採用
動く照明アームの技術と進化
アームを自在に動かせて、可動範囲内ならどこでも光源の位置を固定できる機能を持った照明は日本初であり、大きな評判を呼びました。
現在でもアームライトのトップブランドとして、研究開発を行い新しい商品を発表し続けています。
1954Double arm
1954年、初代Zライトから進化を続ける『ダブルアーム』。Zライトといえばこの形をイメージする人が多いのではないでしょうか。山田照明のノウハウが詰まっていて、ここから様々なアームへと拡大していきます。
Z-00N
伝統的なスタイルを継承しながら、
現代に合わせて進化した復刻モデル
1960-1970Single arm
学習机用に開発した『シングルアーム』。小型で手軽なため日本の住宅事情で求められる「省スペース」という部分で重宝されました。現代においても子供用学習照明として要望があります。
1975Professional
時代は高度経済成長期。家庭用からプロ仕様へとZライトも進化していきました。バネスプリングが露出していないスタイリッシュなデザイン。当時としては画期的なデザインでした。西独ハノーバーメッセ国際見本市でiFデザイン賞を受賞しています。
1962Folding
『シングルアーム』の流れを継承しつつ進化を遂げた小型Zライト。デンマークHBH社とダウントランス付小型スタンド(Zランペン)をヨーロッパ向大量輸出契約締結。折りたたみ式Zライトの先駆けとなりました。
1980Flexible
家庭用普及タイプとして開発したフレキアームタイプ。昔このZライトが家にあった人も多いのでは?
カタログデザインと時代の名作プロダクト
山田照明は創業以来70年以上ものあいだ、さまざまな商品を発表し続けています。
光源は、白熱電球、蛍光灯、LEDへと進化していきました。その時代の流れと共に形を変えてきた「Z-Light」にフォーカスし、時代の名品や珍品をカタログのデザインと共にご紹介します。
Catalog History
1976-1997Z-100
ロングセラーヒット商品となった『Z-100』今なお復刻品を切望されるZライトの代名詞です。スムーズな操作性のアームで、動かし続けてもセードが平行移動します。
1973FERIS
ファッション界の巨匠であるピエール・カルダンとのコラボ商品として発売された『フェリス』。演色性(光の色)がすぐれた商品です。化粧ライトとして女性をターゲットに開発され、折りたためて持ち運びも出来ます。キャッチフレーズは『光になったピエール・カルダン』海外でも販売されていました。
1976Z-222
新しい光源として採用された蛍光灯を搭載したモデルとして『Z-111/222/333』の3タイプを発売開始。当時はスリーワン、スリーツー、スリースリーの愛称で呼ばれていました。
1987MUCHO ZM-006
Zライトのマスコット的存在として誕生した『ムーチョ』つぶらな瞳がタッチスイッチになっていてON/OFFが出来ます。『Z』の形に見えなくもないかも?
1993-2016Z-999
スリム型蛍光灯をスペックした器具として発表された『Z-999』。シャープなデザインでヒット商品となりました。
1994-2011Z-901
おわん型セードの現代版として発表された『Z-901』。光学性能と放熱性能において最高のパフォーマンスが発揮できるように設計された商品です。ロングセラー商品として、半透明のカラーセードや木目調のアームなど様々にシリーズ化されていきました。
1984-2013MANON ZM-002
折たたみ式小型照明の『マノン』。山田照明といったらこの商品を連想する方も多いのではないでしょうか。贈呈品としても人気が高く、爆発的ヒット商品となりました。
1989-2017Z-618
浅原重明氏によってデザインされた『Z-618』。メカニカルな要素をダイナミックでセクシーにデザインした不朽の名作。白熱ランプ仕様のため、世の中のLED化の波の中で惜しまれつつ生産終了となりましたが、今なお建築家や小説家などの様々な著名人に愛され続けています。
2016-Z-Ref Z-G7000
複雑な形状の鏡面反射板をそのままセードにした『Z-Ref』。他に類を見ない斬新なデザインです。